ことば置き場

物語をめぐり、言葉をめぐり、それから。

サニーデイ・サービスを聴きながらー弥生のおわりに

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   今朝、灰色の冷たい空気のなか、FMラジオを聴きながら車を走らせていた。

   左折し、国道20号をまっすぐすすみ、味の素スタジアムをすぎたあたりで音楽が流れてくる。とくに傾聴していたわけではなかった。

    タイトルに〈桜〉という言葉が入っていたので、今朝の天候に似つかわしくないなと思い、聴くともなく聴いていた。ところが何故か、その曲は僕の心を惹きつけた。

    サニーデイ・サービス の『桜 super love』という曲だった。

    どこか懐かしい雰囲気があり、運転席の前方が桜色に色づいたような錯覚におちいる。トヨタの黒いクラウンが、僕を追い抜いていく。目的地に着き、駐車したところでスマートフォンをポケットから取り出し、YouTubeを立ち上げる。そのとき、あゝ、そうかと思い至った。懐かしさの秘密が、そこにはあったのだ。

    明日から新しい月がはじまる。多くの職場では、辞令式などがあるのだろう。忙しくなる。僕も、まだ見ぬ君も。しかし、先人がなんども忠告したように、その言葉には〈心を亡くす〉という意味も含まれるので、注意したい。僕たちは心を亡くすために生きてるわけじゃないのだから。

    弥生(三月)のおわりに、ふとそんなことを想った。とりとめもなく。

https://youtu.be/TyOVX8EMnwA